どうも、たいらーまんです。
最近、とある外国人のお客様が来店したときの話を書きます。
そのお客様は、将来的に国に帰る可能性もあることから予算の低い中古物件の購入を検討していました。
話を聞いてくと、中古物件の方がローンを少なく借り入れ出来ることから、将来的に売却もしやすいだろうとの考え。
確かに、ローンが少ない方が売却できないリスクを考えると一理あります。
しかし、会社は表向きには総合不動産だが、実際僕の仕事は自社の新築物件を買ってもらうこと。
どうしたものか。
ここで考えなきゃいけないのは、不動産のプロとしてどんな提案が一番お客様のためになるか。
そして、そのために自分が売りたい商品を売る。
お客様の御用聞き営業は、ただの販売員だと思うのです。
それなら僕じゃなくていい。
こんな提案をしました。
中古物件だから売りやすいとは限らない
確かに、前述のとおりローンは少ない方が圧倒的にいいです。
20年後、1,000万円のローンがある状態と残債が0円の状態なら間違いなく、残債0円の方がいいでしょう。
しかし、もし次の場合だったらどうでしょう。
・築41年 物件価格1,300万円 水回りリフォーム済み
・新築物件 物件価格1,800万円
・どちらも同じ立地、エリア
予算だけで考えれば、中古の方が500万円安い。
しかし、将来売却を考えた時に、仮に20年後だったら中古物件の築年数は61年。
一般的に地方で、築60年の中古物件の売買価格は300万円程度。
減価償却で建物の残存価値はほぼ0。
中古物件の場合、築年数が経っているとその分、売れにくくなります。
一方、新築の場合築20年になりますが、それでも先ほどの物件築41年で1,300万円と比較すると最低でも1,300万円~1,500万円の価値はあると思います。
しかも、中古物件の場合メンテナンス費用が馬鹿になりません。
水回りや、クロス、床をリフォームしても、柱や屋根など構造躯体部分はそのままです。
築61年だと、家もおじいちゃん。
結局、新築とトータルのコストで考えると変わらない、むしろお金がかかる場合があります。
先ほどの例は、実際にお客様が気になっていた中古物件と、私が提案していた新築物件の内容です。
目先の金額に捉われない
予算の頭打ちを絞ることも大事です。
人は一生に一度のお買い物だからと、お金の感覚が狂うことが起こりうるからです。
しかし、だからといって決めつけで中古物件のみを探すのももったいないのです。
仮に今回みたいに、予算が少し上がってしまう場合もしっかりと将来を見据えての比較をしてもらいたいものです。
ちなみにそのお客様は、結果的に新築物件を選びました。
まあ、今回は新築物件が破格で安くなっていたので、営業力関係なく物件が良かっただけなのですが。
終わり
【自己紹介】茨城県取手市出身 27歳
【経歴】大学卒業後、地方銀行に就職⇒不動産会社に転職
【ブログのテーマ】ダメ社員が一流社員になるまでのノウハウをお届け